『日本の』
と限定しているのは、アメリカでは緊急車両の音が聞こえた時点で、すべての車と人がピタッとストップするからです。
大袈裟な?!
と思われますが、本当です。
ちょっと車を動かそうものなら、隣のドライバーに「正気か?!」という目で咎められます。
そもそも、アメリカの緊急車両のスピードと勢いは、日本のそれとは違いすぎます。
日本のパトカーは勢いもあり、交差点にもグイグイ侵入して停まらざるを得ないようになりますが、救急車は病人を乗せている時はスピードが出せません。
そして、信号待ちの車の前で進めなくなるとサイレンを消して待ってしまうくらい、消極的な印象です。
そんな消極的な救急車だからか、車は堂々とのさばり、場所を譲りません。
緊急自動車は、道路交通法第39条において、緊急時には法令の規定により停止しなければならない場合においても、停止することを要しないこと、道路交通法第40条において緊急自動車が近づいてきたときには他の車両は道路の左側に寄って進路を譲ることなど、その優先性が認められています。
個人的な話ですが、私は医療従事者です。
なので、救急車の音が聞こえた時点でチラチラとミラーを確認し(これで事故になりそうなものだけど)、信号待ちの時に通行止めが起きないように、前もって端にハザードランプを点滅させて停まるかします。
なので、避けない車や、救急車の前をサーっと走る車を見ると、モヤモヤが止まりません。
「救急車より前を走る=次の信号で邪魔になる」
のですが、救急車より速く走れば邪魔にならないと思っているのでしょうか。
中には、軽症で救急車を呼んで乗っている方もいます。
残念ながら、ほとんどが軽症なことが事実。
しかし、本当に重症で一刻を争うような患者さんもいるわけです。
車内では意識があって、搬送されてきた時には意識レベル低下、そのまま緊急手術なんてこともありえるわけです。
もし、家族が一刻も争う状態で搬送されていたら、子供がアレルギーで瀕死の状態のため早く病院に着きたい!
こんなこともありえるわけです。
救急車は、外から見てどんな患者さんが中にいるか分かりません。
ちょっと急いでるのか、めちゃくちゃ急いでいるのか、全然急いでないのか、分からないのですよね。
だから、最悪のことを想定して周りが動かないといけないわけです。
これ、もっと教習所でしっかりと教えてほしいなぁと思います。
信号待ちで足止めされている救急車をみたので、ひとこと書きたくなりました。